FMF胎児ドック
胎児ドック≠妊婦健診のエコー検査
胎児ドックは、胎児の全身の健康状態を評価する胎児の健診です。
妊婦健診で行うエコー検査は、胎児に関しては心拍と発育(胎児の大きさ)を確認しており、生まれつきの病気・症候群の評価は目的とされていません。
胎児ドックでは、胎児に生まれつきの病気・症候群がないかという視点で、全身の健康状態を確認する目的で行います。
妊婦健診で行うエコー検査は、胎児に関しては心拍と発育(胎児の大きさ)を確認しており、生まれつきの病気・症候群の評価は目的とされていません。
胎児ドックでは、胎児に生まれつきの病気・症候群がないかという視点で、全身の健康状態を確認する目的で行います。
FMF胎児クリニックの胎児ドック
当院の名称につくFMF(The Fetal Medicine Foundation:胎児医療財団)とは、英国で設立された団体であり、胎児の観察・治療などに関する多くの研究、医療者の育成、診療を行っています。
英国を含めて諸外国では胎児健診が一般的ですが、日本では希望する妊婦さんに提供される任意の検査という位置付けです。日本では胎児健診(胎児ドックや胎児超音波検査、胎児スクリーニング等)を行う施設が少なく、実施施設でも評価項目が異なるというのが現状です。施設によっては、「評価項目を決めていない」「レポートを渡していない」ということもあります。
当院では、世界水準である英国FMFで評価する項目を設定する胎児ドックとして、FMF胎児ドックを行っています。また、診療にあたる医療スタッフは、FMFが認定する胎児エコーのライセンスを取得しています。院長の林はFMFでの診療経験が豊富で、日本に4名しかいない*FMF Diplomaの保持者です。胎児超音波検査のみならず、絨毛・羊水検査、胎児治療、カウンセリングについて英国FMFで認められた技能を有します。
*2022年7月時点(Diploma保持者:https://fetalmedicine.org/lists/map/certified/diploma)
英国を含めて諸外国では胎児健診が一般的ですが、日本では希望する妊婦さんに提供される任意の検査という位置付けです。日本では胎児健診(胎児ドックや胎児超音波検査、胎児スクリーニング等)を行う施設が少なく、実施施設でも評価項目が異なるというのが現状です。施設によっては、「評価項目を決めていない」「レポートを渡していない」ということもあります。
当院では、世界水準である英国FMFで評価する項目を設定する胎児ドックとして、FMF胎児ドックを行っています。また、診療にあたる医療スタッフは、FMFが認定する胎児エコーのライセンスを取得しています。院長の林はFMFでの診療経験が豊富で、日本に4名しかいない*FMF Diplomaの保持者です。胎児超音波検査のみならず、絨毛・羊水検査、胎児治療、カウンセリングについて英国FMFで認められた技能を有します。
*2022年7月時点(Diploma保持者:https://fetalmedicine.org/lists/map/certified/diploma)
検査方法
基本的にはお腹の上からのエコー検査で実施します。胎児の向きや母体の状況(皮下脂肪、子宮筋腫など)によっては、経膣超音波検査を使用する場合があります。
当院では、複数名の医療スタッフが担当し、ダブルチェックを行いながら丁寧な診察を心がけています。また、胎児診断用のハイエンド超音波機器を用いて、時間をかけて2D/3D/4D検査を行います。
初期・中期30〜60分程度、後期30〜40分程度はエコー検査で胎児を診ていきます。
当院では、複数名の医療スタッフが担当し、ダブルチェックを行いながら丁寧な診察を心がけています。また、胎児診断用のハイエンド超音波機器を用いて、時間をかけて2D/3D/4D検査を行います。
初期・中期30〜60分程度、後期30〜40分程度はエコー検査で胎児を診ていきます。
臓器別の評価
胎児ドックを行っている妊娠12週の胎児は、まだ小さいとはいえ、全ての臓器ができ始めています。エコー検査では、胎児のそれぞれの臓器を、複数の角度から確認することで異常がないかを判断します。
妊娠初期〜後期どのタイミングでも臓器ごとに評価をし、当日に結果をお伝えしています。
ただし、項目によっては十分な評価ができずに再評価が必要になることがございますので、ご了承ください。
胎児ドックは、形態評価を行うものですが、みつかった形態的な特徴から、なんらかの症候群を疑うことがあります。ダウン症候群, 18トリソミー, 13トリソミーに関しては、形態的な特徴が見やすい妊娠初期であれば、具体的な可能性を計算することができます(コンバインドテストPLUS)。コンバインドテストPLUSについて知りたい場合には、詳細をご覧ください。
コンバインドテストPLUSの詳細
妊娠初期〜後期どのタイミングでも臓器ごとに評価をし、当日に結果をお伝えしています。
ただし、項目によっては十分な評価ができずに再評価が必要になることがございますので、ご了承ください。
胎児ドックは、形態評価を行うものですが、みつかった形態的な特徴から、なんらかの症候群を疑うことがあります。ダウン症候群, 18トリソミー, 13トリソミーに関しては、形態的な特徴が見やすい妊娠初期であれば、具体的な可能性を計算することができます(コンバインドテストPLUS)。コンバインドテストPLUSについて知りたい場合には、詳細をご覧ください。
コンバインドテストPLUSの詳細
胎児の発達に応じた評価
評価できる項目は、胎児の発達により異なります。
胎児ドックを行う時期は、妊娠初期(妊娠13週頃)・中期(妊娠20週頃)・後期(妊娠30週頃)を目安としていますが、妊娠12週以降であればどのタイミングでも実施可能です。
*形態の評価は妊娠12週以降が適切ですが、それ以前でも限定的な評価は可能です。胎児に何らか気になる所見を指摘されている等の場合には、早めの受診が良い場合もありますので、まずはお電話、もしくはお問い合わせフォームより、一度お問い合わせください。
お問い合わせはこちら
それぞれの時期で限界点はありますが、胎児の発達段階ごとに評価を行うことで、限界点を補うことができます。また、総合的に評価するためには、妊娠初期〜後期まで同じ医療機関で胎児ドックを行うことをおすすめします。
「いつ」「どこまでの情報」を知りたいかにより、実施の回数や、適切なタイミングは異なります。胎児が育つほど見やすくなるというものではなく、妊娠初期にしか評価できない項目もありますので、お悩みの場合にはお早めにご相談ください。
胎児ドックを行う時期は、妊娠初期(妊娠13週頃)・中期(妊娠20週頃)・後期(妊娠30週頃)を目安としていますが、妊娠12週以降であればどのタイミングでも実施可能です。
*形態の評価は妊娠12週以降が適切ですが、それ以前でも限定的な評価は可能です。胎児に何らか気になる所見を指摘されている等の場合には、早めの受診が良い場合もありますので、まずはお電話、もしくはお問い合わせフォームより、一度お問い合わせください。
お問い合わせはこちら
それぞれの時期で限界点はありますが、胎児の発達段階ごとに評価を行うことで、限界点を補うことができます。また、総合的に評価するためには、妊娠初期〜後期まで同じ医療機関で胎児ドックを行うことをおすすめします。
「いつ」「どこまでの情報」を知りたいかにより、実施の回数や、適切なタイミングは異なります。胎児が育つほど見やすくなるというものではなく、妊娠初期にしか評価できない項目もありますので、お悩みの場合にはお早めにご相談ください。
- 受診時期
- わかること/できること
- 限界点
- 初期:妊娠13週頃
(12週~13週6日) - ・大きな形態異常
・ダウン症候群を含むトリソミーの可能性計算
・首のむくみ(NT)の評価 - ・発達の序盤であるため、評価できる形態異常は限定される
- 中期:妊娠20週頃
(19週~25週) - ・形態の詳細な評価に最も適している
- ・トリソミーやNTの評価が困難・検査後/妊娠後期で生じるトラブル(腫瘍や血流異常等)は評価できない
- 後期:妊娠30週頃
(30週~32週) - ・妊娠中期で正常を確認している臓器に起こるトラブル(腫瘍等)や血流異常の評価
- ・形態評価が困難な時期であるため、妊娠中期で一度確認していることを前提に行う
ご希望のある妊婦さん全員が対象
形でわかる胎児の生まれつきの病気・症候群は、妊婦さんの年齢に関わらず、胎児の3〜5%に認めます。そのため、年齢に限らず、胎児の全身の健康状態について知りたいと考えている全ての妊婦さんが対象です。
胎児の健康状態について「どこまで知りたいか」はカップルそれぞれであり、事前にカウンセリングでお気持ちを確認した上で胎児ドックを行います。
胎児の健康状態について「なぜ知りたいか」という目的も様々ですが、医療的な側面では胎児の治療や分娩の準備などを含め今後の選択肢を考えることに繋がります。出生前検査については多様な意見がありますが、私たちは妊娠中に不安を感じている妊婦さんやご家族のお気持ちを理解し、胎児診療の提供と状況に応じたご相談に対応いたします。
日本産科婦人科学会の診療ガイドラインにおいては、通常の妊婦健診で行うエコー検査では胎児の病気や形態異常を見ないことになっております。胎児ドックはどちらの産科医療機関を通院中の方でもご受診いただけます。
胎児の健康状態について「どこまで知りたいか」はカップルそれぞれであり、事前にカウンセリングでお気持ちを確認した上で胎児ドックを行います。
胎児の健康状態について「なぜ知りたいか」という目的も様々ですが、医療的な側面では胎児の治療や分娩の準備などを含め今後の選択肢を考えることに繋がります。出生前検査については多様な意見がありますが、私たちは妊娠中に不安を感じている妊婦さんやご家族のお気持ちを理解し、胎児診療の提供と状況に応じたご相談に対応いたします。
日本産科婦人科学会の診療ガイドラインにおいては、通常の妊婦健診で行うエコー検査では胎児の病気や形態異常を見ないことになっております。胎児ドックはどちらの産科医療機関を通院中の方でもご受診いただけます。
妊婦健診先で胎児に気になる所見を認めた方
かかりつけの妊婦健診先で「首が浮腫んでいる」「脳の構造が気になる」など胎児に気になる所見を認めた場合、胎児診療を専門とする医療機関で胎児の全身を評価することはとても大切です。なかには、正常の発達段階を見ていて、異常所見ではないこともあれば、緊急を要する疾患のこともあります。
また、気になる所見を再評価するだけでなく、その他に気になる所見がないか、全身をみていくことも重要です。少しでも不安のある場合には、まずはご相談ください。
カウンセリングの詳細
また、気になる所見を再評価するだけでなく、その他に気になる所見がないか、全身をみていくことも重要です。少しでも不安のある場合には、まずはご相談ください。
カウンセリングの詳細
胎児ドックで所見を認めた場合、当日の確定検査も検討
当院では、確定検査である絨毛検査・羊水検査・臍帯採血を、毎診療日に実施しています。そのため、胎児ドックで染色体異常や遺伝子異常を疑う場合には、当日に確定検査を行うことも可能です。胎児に何らか所見を認める場合でも、確定検査は必須ではありません。胎児に起こっている状況を整理しつつ、選択肢のひとつとして確定検査についてご相談いたします。
確定検査の詳細については、下記をご覧ください。
確定検査の詳細
確定検査の詳細については、下記をご覧ください。
確定検査の詳細