高齢出産で心配な方へ
35歳以上で出産される方へ
現代は、女性の社会進出率の増加など、生活形態の変化によって、全体的に初産が高齢化する傾向にあり、高齢出産も珍しいことではなくなってきています。
高齢出産という言葉には、明確な定義はありませんが、WHO(世界保健機構)は35歳以上の方の初産、または経産婦でも40歳以上の妊娠や出産を高年初産婦として定義しており、日本産科婦人科学会もこの定義に倣っています。ここから、高齢出産とはおよそ35歳以上の初産と考えておけば良いでしょう。
高齢出産は、お母さんの社会経験が豊富なことから子育てに余裕をもつことができるなどのメリットもありますが、一方で妊娠時の卵子が老化していることから胎児への影響や、母体そのものへの影響など、様々な注意点があると言われています。
そのため、高齢出産に臨む場合、妊娠初期から丁寧に検査やケアを行っていくことが大切です。
高齢出産だからといって、漠然とした不安を抱えているよりは、ご来院いただき、まずはエコーで実際にお腹の赤ちゃんをご覧いただいた上で、自分自身が本当に「ハイリスク」なのかを知ることは大切です。例えば妊娠高血圧腎症を発症する可能性が高いとわかったときには、予防のための対策をすることができます。また、「高齢妊娠だから羊水検査を受けよう」と考えるかもしれませんが、年齢と関連する生まれつきの症候群は、胎児ドックやコンバインドテスト、NIPT(新型出生前検査)といった非侵襲検査でも、評価できます。絨毛検査や羊水検査は、約0.3%の可能性で流産に繋がるとされています。まずはエコー検査や血液検査で胎児を評価し、必要に応じて確定的な絨毛検査に進むという流れで考えると良いでしょう。
当院では、赤ちゃんにも母体にも優しい妊娠と出産を目指しています。高齢出産に臨む方は、まずは妊娠初期からお気軽にご相談ください。
高齢出産の課題
流産の可能性が増加する
実は流産はそれほど珍しいことではなく、厚生労働省の調査によれば医療機関で確認された全妊娠中の15%ほどに上ると報告されています。ただし、35歳未満の場合20%程度におさまるのですが、40歳を過ぎるとその確率は40%に増えることも同時に報告されています。
卵子は女性が産まれたときから決まった数が体内に存在し、年齢とともに成熟した卵子となりますが、一定の年齢以上になると卵子も老化してしまいます。この変化が胎児の染色体異常の原因となり、流産が起こりやすくなると考えられています。
ダウン症候群(21トリソミー)のある子を妊娠する可能性が増加する
ダウン症候群(ダウン症とも)は21番目の常染色体の数が通常の2本から3本へと過剰になる(21トリソミー)ことで起こる症候群です。ダウン症では、体力・知力面での障害、扁平足などを特徴とする外見的な変化の他、先天性の心疾患や消化器疾患などの合併症なども起こしやすいとされています。
ダウン症のある子を妊娠する確率は20歳の妊娠では2000分の1程度ですが、35歳では370分の1程度、40歳では100分の1程度と急激に増加していきます。
低体重での出生の可能性が
増加する
低体重での出生は医療用語では低出生体重児と言います。一般的には2500g未満で生まれた場合に低出生体重児とされており、発育・発達が遅れる、障害があるなどの可能性や、成人してからの健康リスクの可能性が高い場合があります。
高齢出産による妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などによる母胎および胎児への影響によって低出生体重の確率が増加すると考えられています。FMFでは、母体年齢や人種、過去の出産情報、胎盤へ行く血流パターンなどの情報を統合して、低出生体重児を出産する可能性を算出する計算を行うこともできます。
高齢出産なら事前の準備を
高齢妊娠・高齢出産と関連のあることの一つとして、胎児の染色体異常は代表的なものです。たとえばダウン症候群があると先天性の心疾患や消化器疾患などの合併症なども起こしやすいとされているため、おなかの子にダウン症候群があるかどうかを事前に知っておきたいと考えるカップルも少なくありません。
出生前検査が発達したことによって、生まれてくる赤ちゃんが遺伝子や染色体に異常を持つかどうかについては、出産前に診断ができるようになっています。英国のような一部の国では、全ての妊婦に、ダウン症候群の出生前検査の情報提供をすることが義務付けられている国もあります。もちろん検査を受けるかどうかは、それぞれの自由ですので、必ず検査をしましょうというものではありません。
日本産科婦人科学会では、出生前診断について、わかりやすく言えば「妊娠中に胎児が何かの疾患に罹患していると思われるケースや、胎児の異常はあきらかでないとしても、胎児が疾患を有する可能性が高くなっていると考えられる場合に、正確な病態を知る目的で検査を行うこと」と定義をしています。つまり、何らかの事情で先天的な異常を持った赤ちゃんが生まれてきた時にどのように対処すれば良いかを、あらかじめ考え、準備しておくということが大切だと定義しているわけです。
35歳以上での高齢出産は、「胎児が疾患を有する可能性が高くなっている」と考えられる場合ですので、疾患の有無も含め、事前にしっかり考えることが大切になるでしょう。
日本産科婦人科学会の産科診療ガイドラインでは、妊婦健診で行う「通常エコー検査」は、妊娠部位の確認や胎児の向きや発育の評価を行うものと位置付けており、胎児の形態異常診断を目的としていません。胎児に生まれつきの症候群などがあるかどうかを知りたい方は、妊婦健診に加えて、胎児ドックなどの胎児エコー検査を別途受ける必要があります。また、出生前検査や胎児異常については、「尋ねられたら答える」と長年規定されていたため、妊婦健診のエコー検査でなにか気になることがあっても、産科医や助産師の方から必ずしも説明があるものではありません。
胎児ドックのご案内
お母さんの年齢が上がるとともに、胎児の健康に関する心配事も増えていくものです。そのため当院ではお腹の赤ちゃん(胎児)の状態を詳しく観察できる「胎児ドック」によりお母さんたちの不安に応えることができるようにしております。
胎児ドックは、基本的にエコー検査(超音波検査)によって行いますが、お母さんに実施する妊婦健診のエコー検査とは異なり、あくまでおなかの赤ちゃんに焦点を当てて、手足、頭、心臓、顔などの身体的特徴をしっかりと観察するものです。エコー検査は、お母さんのお腹の上からプローブと呼ばれる超音波の送受信装置を当てるだけの※、非侵襲検査です。
胎児ドックを適切な時期に受けることで、形態異常や、ダウン症候群などの染色体異常の95%以上を出生前に見つけることができます。
※ただし、お母さんの状態によっては経膣エコー検査になる場合もあります。
羊水検査やNIPTを受けるつもりの方にとっての胎児ドック
特に高齢のお母さんの場合、ダウン症候群などの染色体異常が心配な方も多く、はじめから羊水検査を受けようと考える方もいらっしゃいます。胎児に異常所見がなくても羊水検査をしたいと考える方にとっては、胎児ドックは不要と思われるかもしれません。しかしそうではありません。
まず、羊水検査には0.3%ほどの流産リスクがあります。妊娠初期の胎児ドックで異常を認めず、さらにNIPT陰性の場合、およそ99.99999%の可能性でダウン症候群は否定されます。非確定検査とはいえ、ほぼ100%となりますので、それで安心できるようであれば羊水検査による流産リスクを避けることができるかもしれません。
また、ダウン症候群は羊水を用いた染色体検査で診断することができますが、生まれつきの胎児疾患/症候群のうち75%は、一般的な染色体検査では見つかりません。心疾患や無頭蓋症のような形態異常は羊水検査ではなくエコー検査で診断します。また、例えばファロー四徴症や胸腺低形成があれば、22番染色体の微小欠失症候群を疑うため、一般的な染色体検査(G-band検査)よりも詳細なマイクロアレイ検査を行うこともあります。一言に「羊水検査」と言っても、赤ちゃんの状況によって解析項目が異なるため、羊水検査をしようと考えている方にとっても、羊水検査前に胎児ドックで胎児の状況をよく理解しておくことはとても大切です。
出生前検査の種類は多く、どれか一つで全ての疾患がわかるわけではありません。全ての検査を受けたとしても、成長するまでわからない疾患もあります。
高齢での初めての出産は、お母さんにとっても、サポートしていくお父さんにとっても何かと不安が多いものです。当院では、むやみに検査を勧めることは致しません。御家族の感じる不安を理解し、バランスよく胎児に向き合えるよう丁寧に対応してまいりますので、どんな些細なお悩みでも、遠慮なくご相談ください。
胎児ドックのほかに胎児のためにできること
ポイント1. 葉酸を摂取する
葉酸は、胎内で赤ちゃんの身体を作っていくために、必須の栄養素として、厚生労働省も摂取を推奨している栄養素の一つです。
葉酸は、
- 血流を良くすることで母体の子宮内膜を育てることで妊活に効果があること
- 胎児の神経の生成と成長を助けることで無脳症や神経管閉塞障害といった神経分野の障害の可能性を減らすこと
- 妊娠中に重症の貧血症を起こす可能性を減らし、胎児の健康な成長をサポートすること
などの効果があるとされています。
厚生労働省によれば、一般成人女性の1日の葉酸摂取目標は240μgとしており、
- 妊活中や妊娠初期にはこれに加え400μg、計640μgをサプリメントなども加えて摂取すること
- 妊娠中期から出産時にかけては通常の240μgに加え等量の240μg、計480μgを一般の食品を中心に摂取すること
- 授乳期には、通常の240μgに加えて100μg、計340μgを一般の食品を中心に摂取すること
を目安としています。
葉酸は、ブロッコリー、ホウレンソウなどの緑黄色野菜や、いちごなどの果物、レバーといった食品に多く含まれていますので、これらの食品に加え、妊活中から妊娠初期には葉酸サプリメントなども活用しながら適切な量を摂取していきましょう。
葉酸はいつから?内服量は?
葉酸は、妊娠前から摂取することが重要です。特に、過去に「開放性二分脊椎」や「無脳症」の子を妊娠したことがある方や、抗てんかん薬を内服している方は、通常量以上の内服が必要となります。産婦人科や、当院へご相談ください。
葉酸はいつまで飲むの?
葉酸によって防げる胎児の病気には「無頭蓋症(無脳症)」と「開放性二分脊椎」があります。これらは妊娠6-10週頃には完成するため、妊娠10週頃までの内服が大切です。
妊娠初期(妊娠12週以降)のFMF胎児ドックで、無頭蓋症も開放性二分脊椎も、ほぼ100%見つけることができるため、初期ドックを受けるタイミングで、葉酸内服終了についてご相談ください。
ポイント2. 栄養バランスのよい
食生活をする
妊娠中は、初期の悪阻(つわり)、後期の食べ過ぎなどによる体重の極端な増減がありがちです。こうした著しい体重の変化は母体の健康に負担なばかりではなく、お腹の赤ちゃんの発育への影響も心配されるかもしれません。また、妊娠中は脱水になりやすかったり、血圧が上がりやすくなっており、息切れが増えたり、体調を崩しやすい時期です。妊娠糖尿病になる方もいるため、バランスの良い健康的な食生活に注意を払うことが大切です。
肥満
妊娠糖尿病
糖尿病によって、血液の流れが鬱滞し、流産や早産、胎児死亡などのリスクも高まります。妊娠糖尿病になると、胎児の成長が過剰になり「巨大児」になりやすくなります。胎盤の酸素・栄養供給には限界があるため、赤ちゃんの成長が良いほど、胎児が酸素不足・栄養不足になる可能性が上がります。そのため、通常の妊婦健診で胎児の大きさを観察するだけでなく、エコーでの血流評価や羊水量評価を用いた、胎盤機能評価や胎児機能評価が必要です。また、妊娠糖尿病になると羊水量が増えるため、子宮頸管長が短くなり早産になりやすくなります。羊水量評価と合わせて、子宮頸管長の評価を行う必要があります。
妊娠高血圧症候群
重症化することで、動脈硬化などが起こり、脳血管障害、心筋梗塞などの他、けいれん発作などのリスクも高まります。胎児への影響としては、胎児機能不全、胎児死亡などの可能性も増加します。妊娠高血圧腎症を発症したときには、母児を守るために出産を早めることがあります。早期に妊娠高血圧腎症を発症すれば、それだけ未熟な状態での出産になるため、できれば避けたいものです。現在、妊娠中の運動や食事、サプリなどでは妊娠高血圧腎症は予防できないとされています。一方、海外の大規模研究にて、妊娠16週以前から低容量アスピリンを内服することによって約9割の妊娠高血圧腎症を予防できることがわかっています。
全ての人が内服する薬ではないため、発症リスクの高い方を妊娠初期に見つけて、予防内服をするかどうかを考える必要があります。高齢妊娠は、発症リスクを上げる要因ですが、特に、不妊治療で妊娠した方、初産の方は、より発症リスクが高くなります。
妊娠高血圧腎症の発症リスク評価と予防の取り組みについてこちらをご覧ください。
体重の減少
低出生体重児
出生時の体重が2500g未満の場合、低出生体重児と定義されます。以前は、小さく産んで大きく育てるというのがトレンドでした。今では、低出生体重児で生まれると将来の生活習慣病リスクが上がるなど、デメリットも知られてきています。妊娠中に過剰な体重増加は禁物ですが、食事制限やバランスの悪い食事で母体体重が減らすことは避けましょう。
子宮内胎児発育遅延
胎児の成長が止まる、発育が遅れるなど、お腹の赤ちゃんの成長に影響があるほか、周産期(妊娠22週から生後7日)の赤ちゃんの死亡率が高まります。妊婦健診でも胎児の大きさは測りますが、胎児の大きさには個人差があります。両親の身長が高ければあかちゃんも少し大きめになりがちです。子宮内の胎児の発育の良し悪しを評価するときに、推定体重を測ることも重要ですが、その他に、子宮への血流評価、臍の緒のなかの血流評価、胎児の脳にいく血流評価などを総合的に判断することも重要です。
切迫流産・流産
流産とは、妊娠初期に胎児の心拍が止まってしまうことを言います。その後子宮外に組織が排出されたかどうかによって、稽留流産、進行流産、完全流産などと区別されます。また、胎児の心拍が動いていても、性器出血や腹痛などがあって「流産しそう」と思う時には切迫流産と呼ばれることがあります。切迫流産には明確な定義はなく、また有効な治療法もほとんどありません。
流産は多くの場合、妊娠初期に起こります。妊娠初期の流産は、胎児の染色体異常、子宮内膜の異常、母体の疾患、子宮頸部の異常などが原因となることがあります。妊娠12週をすぎての流産は、子宮頸管無力症、子宮筋腫、子宮内感染症などが原因となることがあります。
流産の頻度は、年齢や母体の状態などによって異なります。流産が起こった場合は、出血や下腹部痛、子宮収縮などが起こる場合があります。また、胎児や胎盤の組織が排出される場合もあります。
流産が起こった場合は、医療機関での診察が必要です。治療方法は、症状や原因によって異なりますが、一般的には経過観察や手術が行われます。海外では薬物療法もありますが、日本では薬事承認されていませんので、選択肢に上がらないことがほとんどでしょう。また、流産後には心理的なケアも重要となります。
流産は、とても悲しいことなので、その時は気持ちの整理で必死なことが多く、冷静に物事を整理するのは難しいかもしれません。しかし、いつどのタイミングで流産が起きたのか、染色体異常はあったのか、家族内に流産を繰り返している人はいないか、という情報は、次回妊娠する上での胎児疾患のリスクを考える上でとても重要です。
切迫早産
お腹の張りや痛みといった子宮収縮の状態が起こり、妊娠37週0日未満に出産に至る危険性が通常より高いと思われる状況です。子宮頸管長の長さや、子宮収縮の頻度などが客観的指標として用いられますが、切迫早産の明確な定義はありません。治療法は医療機関によって異なります。安静が良いと考える医療者もいれば、安静には切迫早産予防効果がなくむしろ血栓リスクを上げると考える医療者もいます。また、塩酸リトドリン(ウテメリン®︎)の内服や点滴も、早産予防効果があるという考えと、ないという考えがあります。海外で使用される切迫早産予防薬としてカルシウム拮抗薬などもありますが、国内では適応がありません。切迫早産といわれた場合には、それがどの程度危険と思われているのか、なぜそう思われているのかを医療者に確認しながら、家族の事情や最大リスクなどを踏まえて最適な治療方針を決めましょう。
鉄欠乏症貧血
血中のヘモグロビンが減少し、身体の隅々に酸素を届けにくくなった状態です。そのため胎児にも十分な酸素が行きわたらなくなります。食事に加えて、サプリメントや処方薬で貧血を治す場合もあります。妊婦健診の中で、貧血チェックの項目もありますが、すぐに息切れする場合や、立ちくらみが起こる場合などには、早めに相談しましょう。
ポイント3. 妊婦健診は必ず受ける
妊娠中は、お母さんとお腹の赤ちゃんを守るために、妊婦健診を受診することが大切です。特に高齢妊娠・高齢出産では、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病といった合併症のリスクが高いことが知られています。こうした合併症は早期に発見して、胎児への影響を早期に食いとめることが大切です。そのためにも妊婦健診の大切さを認識し、必ず受診することを心がけましょう。ただし、妊婦健診では胎児については深く観察しないので注意が必要です。妊婦健診で「順調です」と言われる時の多くは、「胎児の大きさ、羊水量は正常です。母体の血圧・貧血なども問題ありません」という意味であり、胎児の各臓器をチェックして病気がないことまでは確認されていません。胎児の健康チェックが出生前検査にあたり、そのような検査を日々の妊婦健診で行うことは胎児疾患のマススクリーニングをしていると考えられるためです。胎児が健康かどうか知りたいという気持ちと、障がい者差別をするというのは全く異なることだと私たちは考えていますが、妊婦健診という仕組みの中では、なかなか胎児の健康チェックをできない事情があるのも理解できます。胎児の健康状態を知りたいという方は、妊婦健診に加えて胎児ドックを検討しましょう。
ポイント4. 禁煙する
妊娠中の女性がタバコを吸うと、胎児に深刻な影響を与えることが知られています。タバコに含まれるニコチンや有害物質が、胎児の成長や発育に悪影響を与える可能性があります。
以下は、タバコの妊娠に対する影響の一部です。
- 流産や早産のリスクが高まる。
- 妊娠高血圧腎症の発症リスクが高まる。
- 胎児の発育が悪くなり、胎児の体重が通常よりも低くなる。
- 新生児死亡率が高くなる。
- 胎児の身体的・知的発達に悪影響を与える可能性がある。
- 赤ちゃんが生まれた後も、呼吸器系の問題や感染症にかかりやすくなる可能性がある。
これらの問題を避けるためには、妊娠中にはタバコを吸わないことが最も望ましいです。妊娠中に喫煙をやめることは、胎児や母体の健康を守る上で非常に重要なことです。また、妊娠前にタバコをやめることができれば、妊娠中に喫煙するリスクを回避することができます。
また、胎盤機能が悪くなることが上記影響の原因と考えられています。妊娠初期(妊娠12〜13週)のFMF精密胎児ドックでは、喫煙有無の情報、胎盤への血流計測、胎盤成長ホルモン測定(母体血液検査)により、妊娠高血圧腎症の発症リスクや子宮内胎児発育不全のリスクを計算することができます。