HOME > コラム > 認定遺伝カウンセラーが教える羊水検査のギモン5つ

絨毛検査に続いて、羊水検査の具体的なポイントのコラムです。

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認定遺伝カウンセラーが教える
絨毛検査のギモン5つ

 

絨毛検査と羊水検査は、確定検査という同じ分類の検査であり、具体的な方法や費用に大きな違いはありません。

具体的な羊水検査の方法は?

羊水検査は、妊婦さんのお腹から針をさすことで羊水(主成分は赤ちゃんのおしっこ)を採取します。

1 お腹を消毒します
2 エコーで胎盤の位置を確認します
3 エコーで針先を確認しながら、絨毛採取用の針をさします
(さしている時間は数十秒から数分)
4 針を抜き、赤ちゃんの心拍を確認します

羊水検査の痛みは?

痛みの感じ方は人によって異なりますが、「思っていたよりも痛くなかった」「採血くらいか、それより痛くない」とおっしゃる妊婦さんが多いです。

 

当院では、羊水検査前の麻酔は行っておりません。

羊水検査で使う針は、羊水検査で麻酔用に使用する針と同じく25G(ゲージ)という細さです。そのため麻酔をするとしても、麻酔をするときに痛みが生じるため、当院では麻酔は不要と考えています。

 

この25Gは、ワクチン接種で一般に使用される針の細さです。当院では、検査時の痛みを軽減できるよう、この細さの針を使用しています。採血で一般に使用される針が、21〜23Gと、それより太い針になるため、採血程度というイメージが近いかもしれません。

(※数字が小さいほど太い針となります)

どのくらい安静にしていたらいい?

検査後すぐと、検査から20~30分後に、赤ちゃんの心拍と針をさした場所を確認します。その後、過ごし方に制限はなく、いつも通りに過ごしていただけます。羊水検査当日、シャワーやお風呂に入っても大丈夫です。

 

羊水検査を行う一部の施設では、念の為に入院管理をしているところもありますが、当院では念の為に宿泊してもらう意義は低いと考え、日帰り検査としています。不安なことがあれば、後日、外来での心拍確認を行うこともできます。

費用は?

羊水検査のための穿刺料に加えて、解析料がかかります。

例えば、ダウン症候群や13トリソミー、18トリソミーを調べるG-band解析(G分染法ともいいます)を行うときは、合計10〜20万円程度になる施設が多いです。調べるものが多いほど、費用もかかってきます。

当院での料金については、HPの料金一覧をご覧ください。

結果はいつわかる?

染色体の数・形を調べる検査(G-band 解析)は、2〜3週間かかります。

また、染色体の数のうち、一部の結果が迅速にわかる検査(PCR法またはFISH法)もあります。この迅速検査は、1〜3日程度で結果がわかります。ご希望により迅速検査を加えられますが、別途料金はかかります。

 

絨毛検査と同じく、当院では全ての診察日で羊水検査を行っています。病院によっては、検査を行える曜日がきまっているため、「早く知りたいのに、そもそも検査まで数日待たなければいけない」という妊婦さんのお声を度々耳にします。

確定検査はむやみにする検査ではありませんが、当院では遺伝カウンセリングと胎児ドックを行ったうえで、初診でも対応を行っています。

 

最後に

絨毛検査と羊水検査は、検査方法や痛み、費用については、大きく変わりありません。また、流産を含めたリスクも同等です。

大きな違いは、実施できる妊娠週数実施できる状況にあります。

妊婦さんやパートナーさんから「絨毛検査と羊水検査、どちらがいいですか?」と聞かれることがありますが、次回のコラムではどのように検査法を決めるかについてお伝えします。

 

文責:認定遺伝カウンセラー 加藤ももこ


この記事を書いたのは

加藤ももこ

加藤ももこ

専門分野 臨床遺伝学(周産期、神経、小児、腫瘍)