胎児ドック

当院の胎児ドック

当院の名称につくFMF(The Fetal Medicine Foundation:胎児医療財団)とは、英国で設立された団体であり、胎児の観察・治療などに関する多くの研究、医療者の育成、診療を行っています。

英国を含めて諸外国では胎児健診が一般的ですが、日本では希望する妊婦さんに提供される任意の検査という位置付けです。日本では胎児健診(胎児ドック、胎児エコー検査、胎児スクリーニング等さまざまな呼ばれ方があります)を行う施設が少なく、実施施設でも評価項目が異なるというのが現状です。施設によっては、「評価項目を決めていない」「レポートを渡していない」ということもあります。

当院では、世界水準である英国FMFで評価する項目を設定する胎児ドックとして、FMF胎児ドックを行っています。また、診療にあたる医療スタッフは、FMFが認定する胎児エコーのライセンスを取得しています。院長の林はFMFでの診療経験が豊富で、日本に4名しかいない*FMF Diplomaの保持者です。胎児エコー検査のみならず、絨毛・羊水検査、胎児治療、カウンセリングについて英国FMFで認められた技能を有します。

*2022年7月時点(Diploma保持者:https://fetalmedicine.org/lists/map/certified/diploma

FMF精密胎児ドック
(赤ちゃんの全身の健康状態について、しっかり知りたい方)

妊娠12週以降

  費用(税込)
初診 55,000円
再診
※妊娠後期の再診は22,000円(妊娠中期の評価を行った方のみ)
33,000円

胎児の発達に応じた評価

胎児ドックを行う時期は、妊娠初期(妊娠13週頃)・中期(妊娠20週頃)・後期(妊娠30週頃)を目安としていますが、妊娠12週以降であればどのタイミングでも実施可能です。
評価できる項目は、胎児の発達により異なります。

それぞれの時期で限界点はありますが、胎児の発達段階ごとに評価を行うことで、限界点を補うことができます。また、総合的に評価するためには、妊娠初期〜後期まで同じ医療機関で胎児ドックを行うことをおすすめします。

「いつ」「どこまでの情報」を知りたいかにより、実施の回数や、適切なタイミングは異なります。胎児が育つほど見やすくなるというものではなく、妊娠初期にしか評価できない項目もありますので、お悩みの場合にはお早めにご相談ください。

*形態の評価は妊娠12週以降が適切ですが、それ以前でも限定的な評価は可能です。胎児に何らか気になる所見を指摘されている等の場合には、早めの受診が良い場合もありますので、まずはお電話、もしくはお問い合わせフォームより、一度お問い合わせください。

お問い合わせ

検査方法

基本的にはお腹の上からのエコー検査で実施します。胎児の向きや母体の状況(皮下脂肪、子宮筋腫など)によっては、経膣エコー検査を使用する場合があります。

当院では、複数名の医療スタッフが担当し、ダブルチェックを行いながら丁寧な診察を心がけています。また、胎児診断用のハイエンド超音波機器を用いて、時間をかけて2D/3D/4D検査を行います。

初期・中期30〜60分程度、後期30〜40分程度はエコー検査で胎児を診ていきます。

臓器別の評価

胎児ドックを行っている妊娠12週の胎児は、まだ小さいとはいえ、全ての臓器ができ始めています。エコー検査では、胎児のそれぞれの臓器を、複数の角度から確認することで異常がないかを判断します。

ただし、項目によっては、受診された週数で十分な評価ができずに再評価が必要になることがございますので、ご了承ください。

※このテーブルは横にスクロール出来ます。

 大分類  詳細確認項目 妊婦
健診
初期 中期 わかる病気の代表例
染色体異常の
可能性評価
ダウン症   ダウン症候群
13トリソミー   13トリソミー
18トリソミー   18トリソミー
頭部 頭蓋骨 無頭蓋症(無脳症)、脳瘤、頭蓋骨早期癒合症
脳の左右差   Hemimegalencephaly(片側巨脳症)、脳腫瘍
脳梁     脳梁欠損、脳梁低形成
側脳室     側脳室拡大、水頭症
第四脳室     ジュベール症候群
小脳   小脳低形成、小脳出血
小脳虫部     Dandy-Walker Malformation(ダンディー・ウォーカー症候群)、小脳虫部低形成
大槽   開放性二分脊椎、Blake’s Pouch Cyst
脳溝     滑脳症、Hemimegalencephaly(片側巨脳症)
中大脳動脈     胎児貧血
Wilis動脈輪     ガレン大静脈瘤
脳梁周囲動脈     脳梁欠損、脳梁低形成
両目   無眼球症、単眼症、眼窩間狭小、眼間開離
口唇   口唇裂
上顎   口蓋裂
下顎   無顎症、小顎症
    鼻骨低形成、無鼻症、単鼻腔
  耳介低位、耳介欠損
頸部 頸部肥厚   NT肥厚、ヒグローマ
頸部腫瘤   奇形腫、血管腫、脂肪腫
胸部 両肺   CHAOS、BPS、CPAM
肺肝境界   横隔膜ヘルニア、横隔膜弛緩症
胸郭   胸郭低形成
胸水   胎児胸水
心臓/血管 心拍 子宮内胎児死亡、胎児不整脈
向き   ファロー四徴症
位置   右側相同、左側相同、横隔膜ヘルニア、肺欠損、肺腫瘍
大きさ   心拡大、心肥大
左右心室   単心室、左心低形成、右心低形成
大血管の交差   完全大血管転移
大動脈   大動脈縮窄症、ファロー四徴症、大血管転移
肺動脈   肺動脈閉鎖症、大血管転移
動脈管       動脈管早期閉鎖
三尖弁   三尖弁閉鎖、Ebstein奇形、三尖弁逆流
僧帽弁   僧帽弁閉鎖、僧帽弁逆流
三尖弁・僧帽弁の位置   房室中隔欠損症
大動脈弁   大動脈弁狭窄、閉鎖、閉鎖不全
肺動脈弁   肺動脈弁狭窄、閉鎖、閉鎖不全
肺静脈   総肺静脈還流異常症
鎖骨下動脈     鎖骨下動脈起始異常
3VV
(主肺動脈・大動脈・上大静)
  ファロー四徴症、完全大血管転移
3VTV
(動脈菅弓・大動脈弓)
  完全大血管転移、大動脈離断、左心低形成症候群、大動脈縮窄複合症
心室中隔     心室中隔欠損(VSD)、房室中隔欠損症
心房中隔     心房中隔欠損(ASD)、卵円厚閉鎖、房室中隔欠損症
腹部   左側相同、右側相同、食道閉鎖
腹壁   腹壁破裂、臍帯ヘルニア
胆嚢   胆道閉鎖、胆道拡張症
臍帯静脈     右臍帯静脈遺残
静脈管   静脈管欠損、静脈管逆流
膀胱   巨大膀胱、腎無形成、膀胱外反
副腎     副腎腫瘍、副腎出血
腎臓   腎無形成、馬蹄腎、水腎症
尿管     尿管膀胱移行部狭窄
腹水   胎児腹水、胎児貧血
脊椎 頚椎   Hemivertebra、二分脊椎、脊髄髄膜瘤、髄膜瘤、脂肪腫、奇形腫、側弯
胸椎  
腰椎  
仙骨  
背部表面  
四肢 上腕   欠損、内反、合指、多指、変形、骨折、拘縮
前腕(橈骨・尺骨)  
手掌  
手指  
大腿  
(脛骨・腓骨)  
足/足首  
外性器 外性器   外性器の異常
臍帯 臍帯   臍帯嚢胞、尿膜管遺残、臍帯過捻転、臍帯過少捻転、前置血管
臍帯動脈   単一臍帯動脈
羊水 羊水過少、羊水過多
羊膜 羊膜   Body-stalk anomaly、羊膜索症候群
胎盤 位置 前置胎盤、低置胎盤、臍帯付着部異常、
性状   胎盤腫瘍、癒着胎盤
その他     三倍体
子宮動脈 子宮動脈   妊娠高血圧腎症、子宮内胎児発育不全の予測

胎児ドックは、形態評価を行うものですが、みつかった形態的な特徴から、なんらかの症候群を疑うことがあります。ダウン症候群, 18トリソミー, 13トリソミーに関しては、形態的な特徴が見やすい妊娠初期であれば、具体的な可能性を計算することができます(コンバインドテストPLUS)。コンバインドテストPLUSについて知りたい場合には、詳細をご覧ください。

コンバインドテストPLUS

胎児に形態異常を認めた/疑う場合

胎児ドックの評価を踏まえ、「なぜ起こっているか」という原因を検討しつつ、これからの見通しについてを可能な限りでご説明します。
原因検索のひとつとして、絨毛検査や羊水検査が挙がります。もしご希望がある場合には、当日対応することも可能です。

また、生まれてからの症状を予測したり、治療法を検討するなど、妊婦さんやご家族にとって適切な情報を可能な限り提供ができるよう体制を整えています。当院では、小児循環器と小児外科の医師による専門外来があり、小児科の立場から具体的なお話しもしております。

また、必要に応じてかかりつけの産婦人科との情報共有も行います。形態異常を認めた場合には、かかりつけの産婦人科とのご相談も重要になりますので、施設間で情報共有することをご提案いたします。その際は事前に妊婦さんやご家族のご意向を伺いますので、ご安心ください。

簡易胎児ドック
(赤ちゃんの全身の健康状態について、最低限のことを知りたいと思う方)

妊娠10週〜妊娠28週頃

  費用(税込) 
 初診・再診 22,000円 

下記のように、まずは赤ちゃんの健康について最低限知っていきたいという方へおすすめです。

  • NIPTやクアトロテスト®︎を受ける前に、明らかな異常がないかを見ておきたい。
  • 妊娠初期に明らかな異常がないかをみておき、妊娠中期に精密な評価をしたい。
  • かかりつけでスクリーニング検査がないため、最低限(頭・腕・足があるか、心臓の大きな奇形がないいか等)の情報は知っておきたいが、顔(目・鼻・口・耳)や指など細かな情報は知らなくてよい。

下記について知りたい方は、精密胎児ドックを受けてください

  • いまわかる胎児の健康状態を、すべて知りたい。
  • 首のうしろのむくみ(NT)について知りたい。
  • ダウン症候群やその他のトリソミーについて知りたい。
  • 年齢に関係する生まれつきの病気について知りたい。
  • かかりつけの産婦人科で言われた所見について知りたい。
  • 指など、細かなところを見て欲しい。
  • 「ここをみてほしい」という指定がある。

一度精密胎児ドックを受けた場合、簡易胎児ドックで増える情報は多くありません

一度、精密胎児ドックを受けている方は、簡易胎児ドックの評価項目を確認できています。精密胎児ドックを受けた方が、簡易胎児ドックを受ける意味としては、「同じ項目の再評価」です。
赤ちゃんの健康に関する情報を増やしたい時には、精密胎児ドックとして診ていきます。

  • 特に、当院で何らか所見を認めた方は、必ず精密胎児ドックを選択ください。              

検査内容

受診時期は、妊娠10〜28週の期間であればいつでも可能です。
妊娠後期に入ると、スペースが少なくなるため手足や背中など評価できない項目がでてくるため、妊娠28週までとしています。
検査項目は、妊娠週数によって大きく変わりません。
15分程度のエコー検査で、各臓器に明らかな異常がないかを評価します。日本産婦人科学会/日本産婦人科医会の産婦人科診療ガイドラインで推奨されるチェック項目よりも少し詳しく見ていきます。

臓器 評価項目 わかる疾患(代表) 評価時期
頭蓋骨
頭蓋内は左右対称か
大きさ
無頭蓋症・無脳症、脳瘤
全前脳胞症
巨頭症、小頭症
妊娠10週~
頸部 浮腫 明らかな胎児水腫
*首のむくみ(NT)の計測は行いません
妊娠10週〜
胸部 異常像がないか 胸水
横隔膜ヘルニア
妊娠10週~
心臓 向き・位置
左右の心房心室のバランス
大動脈・肺動脈の交差
内臓錯位・逆位
単心室、左心低形成
完全大血管転位症
妊娠10週~
腹部 胃の大きさ、位置
胆嚢
膀胱
腹壁
内臓錯位・逆位、食道閉鎖
胆道閉鎖
膀胱外反、巨大膀胱
臍帯ヘルニア、腹壁破裂
胃:妊娠10週~
膀胱、腹壁:妊娠11週~
胆嚢:妊娠16週〜
背部 背部の隆起 二分脊椎 妊娠10週~
四肢 上肢
下肢
上腕骨・大腿骨の長さ
四肢欠損
骨系統疾患
妊娠10週~
羊水 羊水量 羊水過多・過小 妊娠10週~
胎盤・臍帯 胎盤の位置
臍帯付着部
前置胎盤
臍帯の卵膜付着
妊娠10週~

簡易胎児ドックで気になる所見を認めた場合

何らか気になる所見を認めた場合や疑う場合には、当日にご相談をします。簡易胎児ドックでは評価が限定的になるため、適切に評価するためにFMF精密胎児ドックをご提案いたします。

まずはFMF精密胎児ドックで赤ちゃんの情報を集めてから、ご相談いたします。必要に応じ、追加検査(オプション検査や確定検査、心エコー外来)についてもお話しいたします。

 

オプション検査

01.ダウン症候群等のトリソミーの可能性を知りたい方
  • コンバインドテストPLUS【妊娠12週0日〜13週5日】
   費用(税込)
FMF精密胎児ドックに追加 +22,000円 
  • クアトロテスト®︎ 【妊娠15週0日〜21週0日】
  費用(税込) 
FMF精密胎児ドック/FMF基本胎児ドックに追加 +25,000円 
検査内容

妊娠12週〜妊娠13週のFMF精密胎児ドックでは、ダウン症候群の約80%に気づくことができます。特にご心配のある場合には、血液検査によるコンバインドテストPLUSを追加することで、精度は上がります。

コンバインドテストPLUSを受けられる時期は、まだつわりが続いている場合もあります。ダウン症候群について知りたいとおもっていたけれど、つわりで体調が悪く、出生前検査のことを考える余裕がなかったという妊婦さんも少なくありません。妊娠14週を超えてから出生前検査を考えている場合は、クアトロテスト®︎も選択肢に挙がります。

トリソミーを対象とした出生前検査は、複数あります。それぞれ受検の時期、方法、精度が異なりますので、こちらをご覧ください。

当院では、検査前に必ず検査内容についてご説明する時間を設けております。検査についてご不明な点がある場合には、検査前のカウンセリングや受診前にお電話もしくは問い合わせフォームよりご相談ください。


02.染色体異常や遺伝子異常の確定検査を考えている方
  • 絨毛検査【妊娠11週0日〜14週6日】
  費用(税込) 
FMF精密胎児ドックに追加

+55,000円

+解析料 

  • 羊水検査【妊娠16週頃〜】
   費用(税込)
FMF精密胎児ドックに追加

+55,000円

+解析料 

  • 臍帯採血【妊娠17週頃〜】
   費用(税込)
FMF精密胎児ドックに追加

+55,000円

+解析料 

下記のような時に、確定検査を検討します。

  • 非確定検査(NIPTやクアトロテスト®︎等)で陽性の結果であった
  • 胎児に、染色体異常や遺伝子異常を疑う所見を認めた(例:首のむくみ、多発奇形等)
  • ご年齢やこれまでの出産歴・家族歴等から、染色体異常や遺伝子異常を確実に調べたい

など

検査内容

胎盤もしくは胎児由来の細胞を採取し、染色体や遺伝子を調べます。可能性を調べる非確定検査とは違い、染色体異常やで遺伝子異常の確定診断をつけることができる確定検査になります。また、正常であった場合には、調べる範囲について100%の精度で否定することができます。

ただし、お腹に針を刺す検査であり、流産リスクを伴うことに注意が必要です。

検査方法や解析範囲は、胎児の状況や実施時期を踏まえ、ご相談をいたします。

確定検査の詳細については、こちらをご覧ください(リンク:染色体検査(染色体異常や遺伝子異常を指摘された・不安な方へ))

染色体検査


03.特に詳細な心臓の評価を希望する場合
心エコー外来

当院の心エコー外来は、心疾患がないかを調べるための"スクリーニング検査"と、心臓病を診断された時にさらに詳しく診る・疑われた時に診断をする"精査"があります。

  費用(税込)
スクリーニング検査 16,500円
精査 38,500円

特に心臓の評価を希望する方へおすすめです。

スクリーニング検査

精査

  • かかりつけの産婦人科で、心疾患を疑われている/診断された
 
検査内容

心臓そのものだけでなく、循環に関連する箇所を詳細に評価します。

胎児に所見を認めた場合には、生後の状況や治療についてお話しができるよう小児循環器専門の小児科医(川瀧元良医師:神奈川県立こども医療センター)が担当します。

心エコースクリーニングは、心臓を詳細に評価するため、妊娠20週以降の受診を提案しています。既往歴があって特に心配な場合や、浮腫を認めている場合、心臓病が疑われている場合などは、妊娠20週を待たずにすぐに評価致しますので、まずはご連絡ください。週数が早い場合は、1回の心エコーでは診断の確定には至らず、成長した段階での再評価を提案することがございます。

その他の形態も合わせて評価する際には、FMF精密胎児ドックと合わせて実施することも可能です。


04.妊娠高血圧腎症の発症リスクを知りたい方

妊娠高血圧腎症スクリーニング 【妊娠12週〜13週5日】

検査内容

妊娠20週以降に高血圧(収縮期140mmHg/拡張期90mmHg)を発症すると妊娠高血圧症、これに尿たんぱくや肝機能障害、腎障害などの臓器障害、胎盤機能不全を認める場合に妊娠高血圧腎症と分類されます。

妊娠中に高血圧状態が続くと、母体だけでなく胎児にも影響が及ぶため、重症化した場合には妊娠を終了(緊急帝王切開等による分娩をする必要があります。事前に発症リスクを知ることで、予防薬の内服を検討することができます。どの妊婦さんでも発症する可能性はあるため、自分自身や胎児のためにリスクを知っておくことはとても大切です。

すべての妊婦さんが対象ですが、下記に該当する方は妊娠高血圧腎症を発症しやすいため、妊娠高血圧腎症スクリーニングを受けることをお勧めします。

ご希望のある妊婦さん全員が対象

形でわかる胎児の生まれつきの病気・症候群は、妊婦さんの年齢に関わらず、胎児の3〜5%に認めます。そのため、年齢に限らず、胎児の全身の健康状態について知りたいと考えている全ての妊婦さんが対象です。

胎児の健康状態について「どこまで知りたいか」はカップルそれぞれであり、事前にカウンセリングでお気持ちを確認した上で胎児ドックを行います。

胎児の健康状態について「なぜ知りたいか」という目的も様々ですが、医療的な側面では胎児の治療や分娩の準備などを含め今後の選択肢を考えることに繋がります。出生前検査については多様な意見がありますが、私たちは妊娠中に不安を感じている妊婦さんやご家族のお気持ちを理解し、胎児診療の提供と状況に応じたご相談に対応いたします。

日本産科婦人科学会の診療ガイドラインにおいては、通常の妊婦健診で行うエコー検査では胎児の病気や形態異常を見ないことになっております。胎児ドックはどちらの産科医療機関を通院中の方でもご受診いただけます。

妊婦健診先で胎児に気になる所見を認めた方

かかりつけの妊婦健診先で「首が浮腫んでいる」「脳の構造が気になる」など胎児に気になる所見を認めた場合、胎児診療を専門とする医療機関で胎児の全身を評価することはとても大切です。なかには、正常の発達段階を見ていて、異常所見ではないこともあれば、緊急を要する疾患のこともあります。

また、気になる所見を再評価するだけでなく、その他に気になる所見がないか、全身をみていくことも重要です。少しでも不安のある場合には、まずはご相談ください。

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